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DON DEFINE

丼教典

丼の定義

丼とは何か、
その問いには、多くの意味が含蓄されており、また紡ぎだされる答えも深く、重い。


丼を語るとき、その構造的視点から見れば、
半球型の器に飯を盛り、その上に食材を乗せる、ただそれだけの料理である。
しかし、それだけでは丼とは何かを語り尽くすことはできない。


より深く、丼に想いを馳せてみる。
まずは日本人の精神文化そのものを支える米。
そして、その上に乗せられる食材もまた、長い変遷を経て成熟した文化がある。
それらをひとつの器の中で調和せしめ、より高次な味わいを創造する。
それが丼である。


そして、飯と食材の組み合わせは無限に存在する。
いわば、日本人の想像力の数だけ丼は存在するとさえいえる。
だとすると、丼とは、”器の中に広がる創造的な宇宙”だともいえる。
そして、その宇宙が体現するものは何か。


それは永い年月を経て積み上げてきた"日本人の叡智"であり、
世界に誇る"ジャパンプライド"そのものではないかと思う。
丼は、今後、世界中の人々を魅了し、
"DONBURI"として、世界を席巻していくことになるだろう。